- ホーム
- 新潟の銭湯特集
- 明治創業「有馬湯」
清潔で明るい浴場。
明治創業「有馬湯」。
新潟の銭湯特集 #05
SPOT 2018.2.1
古きよき新潟の銭湯をご紹介します。
お風呂のない家なんてほぼ皆無、バストイレ別のアパートも当たり前。そんな時代だからこそ、たまにはちょっと気分を変えて、昔ながらの銭湯に行ってみるのはどうでしょう。ふと空を見上げたとき、あれ?何の煙突だろう、と思うことはありませんか? 実は意外と知られていない、町の銭湯。昔は、風呂桶を片手に、家族で通っていた、そんな銭湯。「神田川」の歌詞にもあるように、一緒にでようねって約束したのに待ちぼうけをくって寒い思いをした記憶も。そこには、いつものバスタイムとは違った時間が流れています。Najilaboでは、「新潟の銭湯」を、一軒ずつ月イチペースでお届けしていきます。
スイス山水の風景画、「有馬湯」
ARIMAYU
新潟市中央区 新潟市役所の真ん前にある「有馬湯」。りゅーとぴあ、陸上競技場、県民会館などアクセスの良い場所に位置しているので、入ったことはないけれど、その存在は知っているという方も多いのではないでしょうか。「有馬湯」は明治後半の創業で、現在のご主人・渋井晃さんで5代目。「たぶん、創業141年ぐらいかなぁ」と語るご主人は、3年ほど前に先代から引き継ぎ、60歳後半での銭湯経営をスタートさせました。
明治後半に創業したとは思えないほど、浴室も脱衣所もキレイで清潔。特に目をひいたのは、正面の壁画。細かなタイルで作られたドット絵的なこの風景画は、「富士山」「東海道五十三次」的ないかにもな日本風景でなく、ヨーロッパの山と川をモチーフとしたモダンなデザインです。
この道20年の番台さん。
満面の笑みで出迎えてくれたのは、有馬湯の番台として勤め始めて20年の大ベテラン山田さん。ご主人の渋井さんよりも、有馬湯歴は十数年も先輩なんだとか。午後3時の開店時間に向けて、お出迎えの準備を怠らない山田さん。大きな窓があり、天井も高く開放的な店内はとても明るく、いつも山田さんが隅々まで清掃しているので、清潔感は100点満点。洗濯機や乾燥機なんかもあって設備も万全。昭和初期に建て替えしたとは思えないほど。
ガス炊きしているお湯は、「深風呂」「浅風呂」「薬湯風呂」の3種類。「深風呂」が一番熱くて42~43℃、その他は約40℃なんだそうです。浴槽は超音波、気泡、ミクロン気泡、遠赤外線があり、明るく開放的な空間でリラックスさせてくれます。ちなみにこちらの銭湯は駐車場が完備されています。市役所側から銭湯の裏手に進むと5台ほど停められるので、仕事帰りのリラックスタイムにおすすめです。
DETAIL
有馬湯
ありまゆ
新潟市中央区
- 新潟市中央区白山浦1-417
- 025-266-5288
- 15:00-21:00
お店の備品
- ○ドライヤー
- ○タオル(販売)
- ○シャンプー/石鹸(販売)
- ○洗濯機
- ○乾燥機
- ○体重計
スーパー銭湯や日帰り温泉などの陰に隠れがちな昔ながらの「銭湯」。夕方に暖簾をくぐって入ると、お風呂から上がったときには真っ暗になっていたりして、その町の景色の変化も含めて楽しめたり。ぽかぽかの身体で、ご近所を散歩しながら家に帰ったり。ぜひ皆さんも、銭湯の楽しさ、再発見してみてください。次回もお楽しみに!
EDITOR IN CHIEF
SHOTA KONDO
近藤翔太
普段はシャワー派です。とかいいつつも、大きな風呂は大好きです。でも、熱いお湯にさっと浸かって終わりの、カラスの行水タイプ。この特集を機に、新潟の銭湯を制覇しようかなって企んでみたりして。銭湯一人旅なんていいかも。