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MOVIE 2019.1.28
シン・ゴジラ
日本映画(2016年)
監督:庵野秀明
出演:長谷川博己、竹野内豊、石原さとみ
第29作目のゴジラは、今までと違った視点で。
正月休みなど、長期休みとなると観たかった映画やドラマをまとめて観ようと必ずといってもいいほどに決意をするが、なんだかんだで観ないことがほとんど。その理由は観たいタイミングで観られなかったり、レンタルビデオショップに行くのが億劫だったり。そこでずっと悩んでいたのが『Netflix』や『Hulu』といった定額制の動画配信サービスに加入するかどうか。好きなタイミングで観られるし、10本も観れば元は取れるし。しかし毎月約1,000円もの支払いかと考えた末に、最近amazonプライムに加入。そこで最初に観た映画が「シン・ゴジラ」。以前にも観たことはあったが、オススメとしてピックアップされてまんまと運営の術中にハマってしまった。ゴジラといえば1954年に第一作目が公開され、水爆実験によって目を覚ました悪の存在として世の中に認知された。その後のシリーズでは、キングギドラなどの大怪獣と戦って日本を守る、守り神のような存在にまでなり、1998年の「GODZILA」をはじめハリウッドでは2本も映画化。そして年月が過ぎ、「新世紀エヴァンゲリオン」を手掛けてきた庵野監督の手によってリバイバル。総勢328名もの出演者を引き連れ、どんな大怪獣と戦うのかと思いきや…なんと、対戦相手は人間。そうです第一作のようにゴジラが初めてやってきた物語だ。しかも銃撃戦などがメインではなく、どちらかといえばシーンのほとんどは官庁の中。緊急事態が発生した時に、どのような人が、どのような手順で対応するかがスピーディーに描かれる。人物標記や場面標記、聞き馴染みのない言葉の応酬が休む場を与えてくれない。怪獣映画として楽しむ観点でなく、ある種の災害シミュレーションと受け取った方が正しいかもしれないが、特撮の技術は申し分なく、もちろん誰もが聞いたことのあるテーマソングも起用。そして最後に、注目して観てもらいたいのがゴジラの手だ。今までのゴジラはまるでティラノサウルスかのように下方向を向いた小さな手があったが、今回のゴジラは上向き。その理由はゴジラの動きを監修した能楽師・野村萬斎にある。神が移動するように表現。神々の手はどうなっている?